断片のみ
 父親から「春になったんだし、体力づくりのために朝散歩するといいよ」みたいなことを言われる。どうってことない内容だったが、何だかお告げのようにも思われた。
 あと、最近の夢は夢に良く出てくる様々な街を当て所なく歩いているようなものばかりだ。が、病的な感じ(極度の焦燥感、不安感、何か嫌な感じ、など)はなく、ただ何となく歩いているような感じ。繰り返し見るのは気になるけれど、春だからどこかに行きたいだけかもしれない。自分の夢は、案外単純な構造だったりする。

はてな夢日記

 ゴージャスでダンディなオネェ二人と、友人数名とでイタリアンレストランに行く(オネェのおごり)。そこは某ガイドブックで三ツ星を獲った店で、オネェの行き着けであるらしい。個室に案内される。
 オネェのレストランに関するうんちくを聴きながら、前菜やらワインやらを戴く。その後に出てきた、海鮮風のパスタ(カラスミのようなものが振りかけられていた)が、もうメチャクチャ美味い! 美味すぎて、感涙を流しながらパスタをがっつく。オネェの話なんて聴こえないくらいのがっつきっぷり。目が覚めても、まだ舌に味が残っているようだった。

 最近具合が悪く、一日一食食べるかどうかという生活のため、夢の中でやたらがっついている。
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 小学校の同級生(あまり仲良くなかった)の夫婦宅に、居候している。ネットを使いたいが、居候の身なので勝手に使うことが出来ずイライラする。それを見た同級生が、「だったら、こんなSNSもあるよー」と私を車に乗せ、郊外へ走る。着いた先は、ガチャポンのカプセルを巨大にしたようなものが大小無数にひしめき合って街のようになっているところだった。
 カプセルの一つに入り、同級生がボタンを押すと、カプセルが回り始める。カプセルが回転すると、他のカプセルの人とやりとりが出来るらしい(どういう仕組みなのかは、さっぱり分からなかった)。回転が速いほど多くの人とやりとりが出来るんだよ、と同級生はどんどん速度を上げ、外の風景が見えなくなる程の猛スピードでカプセルは回転する。私は目が回り、気分が悪くなって止めてくれと必死で叫ぶ。回転が止まり、ふらふらしている私に、ズボンの後ろポケットにメッセージが入っているよと同級生が言うので、手をやると、しおりのようなものと鉛筆が一ダース入っていた。

 カプセルが猛スピードで回転している時は、本当に死ぬかと思った。
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 廃墟となった古い洋館のようなところに、二人の人物がいる。一人は精悍な雰囲気の青年で、もう一人は中性的な(もしかすると、本当に中性なのか、女なのかもしれない)美しい人で、ひょっとすると人ではないのかもしれない。二人は、恋人ではないものの、それ以上の絆で結ばれているらしい。
 そこへ、美しい人と瓜二つのもう一人の人物が現れる。その人が来ているシャツには、「39」と書かれており、それがその人の呼び名であるらしい。そっくりの偽物に青年は激しい憎悪を抱き、それは殺意へと変る。三人で言い争った末、青年は偽物を殺すが、しかし実は本物の方を殺したことをあとになって気付く。
 自分はなんてことをしてしまったのか…と落ち込む青年に、偽物が寄り添う。見た目も仕草も本物とそっくりの偽物を見ながら、本当にこいつは偽物なのだろうか、偽物にしても本物と何が違うというのだろう…と思う。偽者の方は、自分が死んでも私にそっくりな人間はまだ沢山いるのだから、それらがいる限りこの人(青年)は孤独になることはないだろう…と考えている。
 というような内容の光景を、映画を見るようにして眺めている夢。

 それから、中華料理屋でヤクザと戦う夢と、バスを運転するものの、もしかしたら道端に立っていたおばあさんを轢いてしまったかもしれない…という夢などを見た。

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 ホテル(?)のような建物の、ロビーからバックヤードへ通じる扉を開けると、間接照明でぼんやり照らされた廊下に出る。右側に向かうと、高そうなエステサロンがある。しかし私が目指しているのは、サロンではなく調理場だ。調理場は左側にあるのだが、ここに来ると何故か必ずサロンの方に歩いてしまう。
 急いで調理場に向かうと、先輩たちはもう皆揃っており、私が遅れてきたことに少し苛立っている。「今日は砂肝の筋を使って、ハンバーグを作ります」というので、先日砂肝を料理した際に取っておいた筋を冷蔵庫から持ってくると、「それは要りません」と冷たく言われ、しょんぼりする。
 隣では、私より少しだけ先輩格である、同い年くらいの女がタマネギをみじん切りしている。まるで、タマネギを撫でるような優雅な手つきで、あっという間にみじん切りにしてしまう。その手元をうっとり眺めながら私もみじん切りするが、ドスドスと包丁の音がするばかりで、タマネギはみじん切りとは言えぬ代物に成り果てている。自分の不器用さにますますしょんぼりするが、ここでちゃんと修行を積めば、隣の女のように優雅にみじん切りすることが出来るかもしれない! と意欲を燃やすのだった。

 間接照明に照らされた廊下とエステサロンは、良く見る夢のイメージだ。サロンに行きたい訳じゃないのに行ってしまうのも(そうしてからでないと、目的地に辿り着かないのも)いつものパターンだ。
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 小さなホテルのロビーを歩いている。レストランに向かっているらしい。緋色の絨毯が敷かれた通路の奥に、レストランはある。奥から、カレーのいい香りが漂っている(何となく、甘い香りだった)。
 レストランに辿り着く。くすんだ白の壁に、小窓がついており、そこをノックすると中から女主人の顔が覗く。私は以前このレストランに仲の良い人達とカレーを食べに来たことがあり、そのカレーが美味しかったので、カレーだけ売ってはもらえないかと訪ねたのだ。彼女にその旨を伝えると、カレーだけお売りすることはしていませんので…と申し訳なさそうに断られる。でも嬉しそうに微笑んでいたので、悪い気はしない。

 友人の家に遊びに行く。リビングにはとても高級そうな白い絨毯が敷かれ、これまた高級そうな革張りの白いソファーが置いてある。そこに座るように言われるが、先客がいる。乳白色の、毛の長い猫だ。友人はその猫を「にゅうた(乳に太いと書くらしい、夢の中でそんなイメージが浮かんだ)」と呼んで、抱きかかえた。変った名前だなぁと思っていたら、彼女が突然「ハイデガーが…」と言い出すので、何だと思っていたら、足元にいた灰色の子猫の名前なのだった。さすがにそのネーミングはどうかと、哲学者の名前を持つ可愛らしい子猫を見つめながら呆れていた。

 繋がりがなさそうな上に意味不明な夢だが、見た本人にはちゃんと理由が分かるので混乱はしない。
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 幼馴染の家らしいところにいる。家の住人達(幼馴染ではない、知らない人)は、「今下に取立て屋が来ているから、物音を立ててはダメだ」と言って、二階に上がる。道路に面した部屋の窓からそーっと外を覗うと、確かに黒塗りのゴツイ車に乗ったゴツイ男達が何人かいる。
 しばらく居留守を使っていたが、しびれを切らしたヤクザ達がとうとう家の中に怒鳴り込んでくる。その中の一人はゴルフバッグを担いでおり、ああこれで頭をかち割るつもりなんだなぁ…とぼんやり考えている。家にいた一人が悲鳴を上げ、その悲鳴にヤクザの闘争心が煽られたのか、二階は一気に乱闘状態に陥る。
 私は階段の踊り場で、デカイヤクザと戦っている。「これはマズイ、殺される」と命の危機を感じながらも、「諦めたらホントに殺される」と必死で頑張り、ヤクザを突き落とす。が、ヤクザは多少痛がりながらも、怒り狂いながら再びこちらに向かってきて、私の手を握りつぶしそうな勢いで掴み、頭突きを食らわせようとする。今度こそ死んだかもなぁと思いながらも、私も必死で合気道の要領(合気道なんて知らないのだが)でヤクザの腕を捻り上げ、また階下に突き落とす。唸りながら転げていくヤクザ。今度こそくたばっただろうか…と思っていると、転げたヤクザの下に、家の住人が下敷きになってピクリともしないでいるのが見える。家の人までくたばらせたのはマズイよな、と思いつつも、今度はゴルフクラブを振り上げている別のヤクザと戦うべく、身を翻す。

 人間関係でストレスを感じた日は、必ずと言っていいくらいヤクザと喧嘩する夢を見る。
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