小さなホテルのロビーを歩いている。レストランに向かっているらしい。緋色の絨毯が敷かれた通路の奥に、レストランはある。奥から、カレーのいい香りが漂っている(何となく、甘い香りだった)。
 レストランに辿り着く。くすんだ白の壁に、小窓がついており、そこをノックすると中から女主人の顔が覗く。私は以前このレストランに仲の良い人達とカレーを食べに来たことがあり、そのカレーが美味しかったので、カレーだけ売ってはもらえないかと訪ねたのだ。彼女にその旨を伝えると、カレーだけお売りすることはしていませんので…と申し訳なさそうに断られる。でも嬉しそうに微笑んでいたので、悪い気はしない。

 友人の家に遊びに行く。リビングにはとても高級そうな白い絨毯が敷かれ、これまた高級そうな革張りの白いソファーが置いてある。そこに座るように言われるが、先客がいる。乳白色の、毛の長い猫だ。友人はその猫を「にゅうた(乳に太いと書くらしい、夢の中でそんなイメージが浮かんだ)」と呼んで、抱きかかえた。変った名前だなぁと思っていたら、彼女が突然「ハイデガーが…」と言い出すので、何だと思っていたら、足元にいた灰色の子猫の名前なのだった。さすがにそのネーミングはどうかと、哲学者の名前を持つ可愛らしい子猫を見つめながら呆れていた。

 繋がりがなさそうな上に意味不明な夢だが、見た本人にはちゃんと理由が分かるので混乱はしない。
はてな夢日記