仏語の先生、再び

デパートの書籍コーナー付近の階段で、仏語の先生が掃除をしている。私は先生に会いたくないので、どうしてもそこを通りたくないが他に階段が無いので、同じフロアの衣料品売り場から帽子と鞄とサングラスを買い、変装して階段を切り抜ける。先生には気付かれず済んだようだ。ほっとしたのもつかの間、鞄のわきに見覚えの無いスカーフがくっ付いている。万引きしたと思われるのは御免だが、またあの階段を通らなければいけないのか……と憂鬱になる。
仏語の先生は良く夢に出てくるのだが、殆どが悪役だ(実際は嫌な先生ではない)。そして、そんな夢を見る時は大抵切羽詰まっている時である。高校時代は数学の先生だったなぁ……そういえば何となく二人は似ている。そしてこれからその先生の仏語の授業がある。凄く微妙な気分だ。