「新・日曜美術館」である漫画家を取り上げている。70〜90年代に活躍した少女漫画家だという(多分、実在しない)。ファンシーだがちょっとシュールな雰囲気で、サブカル界に影響を与え、今も根強いファンがおり、この度展覧会が催されることになったのだ。
 私は、その番組の収録現場で見学している。最初の予定では三十分ほどで終わるはずだったのが、結局一時間以上かかった。この収録が終わったら、大学の講義に出なければならないのだが、間に合うかどうか微妙なところで焦る。他に見学していた人たちも私と同じ大学の学生で、マイクロバスで大学に向かう。
 バスの中で、私は幼馴染とさっき見た収録について話している。幼馴染はその漫画家が好きでその魅力について熱心に語っているが、私には良く分からないので内心辟易しながら適当に相槌を打っている。バスは国道を走っており、そこから見える小高い山の上に大学がある。道路を右折し(何故か、いやにはっきり覚えている)、対面道路を山の方に向かって走っていくと、真っ青な水をたたえた湖が現れる。その青さに不安を感じる。道路は途中湖に侵食されているが、バスは構わず走り続ける。沈んだりしないだろうか…と私はますます不安になるが、水は思っていたよりも浅く走るには問題なかった。
 そこを通り抜けて山の中に入り、パーキングエリアのようなところでバスが止まる。トイレ休憩だという。休憩はいいから、早く大学に行ってくれとイライラしているところで目が覚めた。

 夢の中で見る「青」は、何とも不気味で不安な気分にさせられる。普段の生活で見るような色合いではなく、深みのあるとても美しい色なのだが、そのためにゾッとする。
はてな夢日記