病院の個室にいる。私はベッドに寝ており、入院しているらしい。不治の病に冒されており、余命はもう僅かしか残されていない。私に接する人たちは「かわいそうに…」という目で私を見、いたわってくれるが、私自身に悲壮感はない。
 このまま死ぬのは可哀想だ、せめて結婚させてやろうじゃないか、という考えが周囲で持ち上がり、知人と結婚する運びとなる。が、私自身は彼に対して恋愛感情も何も抱いていないし(いい人だとは思うが)、相手だってそうだろうし、そもそも結婚したい気もないので、ただただ困惑する。でも、周りはそうしなければ! という思いに取りつかれており、しかもそれは私のためを思ってのことなので嫌と言える雰囲気ではなく、粛々と結婚の段取りが整えられていく。私も、自分はもうすぐ死ぬし、あまり拘ってもなぁ…と若干諦めて結婚を受け入れている。
 ところが、余命僅かだったはずの病気が回復し始め、この先何年でもピンピン生きられることが判明する。喜ぶのも束の間、このまま結婚するのは嫌だ! という思いが猛然と湧き上がり、「結婚する気はありませんので」と皆に告げる。すると、皆は鬼の形相で「今更何を言うのか! 結婚しろ、結婚しろ!」と迫ってくるので私は必死で逃げた。そこで目が覚めた。

 珍しく、「いかにも夢っぽい」夢だった。
はてな夢日記)