私は、両親を負ぶって(私の背中に、まず母親が負ぶさり、母親の背中に父親が負ぶさっている。親亀小亀状態)寺院巡りをしている。親孝行をしたかったのだ。私がいつも暇つぶしに行く寺院(これは実在しない。けれど、夢の中には何度も出てきて、「行きつけ」になっている)に向かう。
 その寺院は、一つの山に色んな建物が点在していて、全部見てまわるには山道を歩かなければならない。一人でもしんどいが、両親を負ぶっているので更にしんどい。しかし親孝行の旅である。文句など言えないし、そのしんどい加減が「ああ、自分は親孝行をしてるなぁ」という気分にさせるので、悪い気はしない。
 幾つか建物を見て、大きな門に差しかかった時、門柱の横に檻に入った鬼の像があるのを見つける。愛嬌のある鬼だ。父親が檻の隙間から手を入れて、鬼を撫でている。「この鬼は、早稲田大学を卒業した鬼なんだ。とても頭が良いんだ。お前も撫でて、ご利益を受けろ」と言う。いわば、鬼の中のエリートなんだな…と私は鬼に手を差し伸べる。

 夢の中の父は、意味不明なことばかり言う。(はてな夢日記