私はどこかの大学に編入学する。編入生は一般新入生とは別個に入学式をするらしい。私は着物で入学式会場の体育館に行く。
 体育館には椅子が並べられ、背もたれに名前と学部学科名の書かれた紙が貼ってある。私は自分の名前が書かれた椅子を探すが、いくら探しても見つからない。何でだろう、もしかして自分は合格してなかったんじゃ…と不安になり、近くの人に「あのー、すみません、名簿を見せてもらえませんか」と声を掛け、名簿を見る。しかし、名簿はカタカナ表記のため、識別しずらい。
 漸く、私の名前(らしき)名前を見つけて、少し落ち着くが、もしかするとこれは私の名前ではないかもしれない。何しろ、私の名前は同姓同名がやたら多いからな…再び疑惑と不安が湧き上がる。そして、私の座るべき椅子は、いつまで探しても見つからなかった。

 父親が、進学塾の経営に携わろうかと考えていることを聞く。「これからは少子高齢化の時代で、子どもは今以上に塾に通わされるようになる…何せ子どもが少ないわけだから、教育費に金をかける負担も少なくて済むし、より高収入の職種に就かせない事には、自分らの老後が安泰でないからな」
 父の言うことは尤もらしいが、しかし安直でもある。その上、共同出資しようと言ってきた投資家はどうも胡散臭い。止めておくべきだよ、と私は父に言うが、いや成功するさ、そして今より店をもっと大きくするんだ…と聞く耳を持たない。ああ、それだから私の編入学の学資に回すお金がないのか…とぼんやり悟る。

 微妙に続いているような、そうでもないような。この話は同時進行していた気がする。(はてな夢日記