まとめ書き。長いです。
其の一 大学の講堂らしき場所にいる。コンクリート打ちっぱなしの壁に囲まれていて、薄暗い。教壇には爆笑問題の二人が立っていて、「笑いのネタと受け手の笑いの関係」という講義が行われている。至極真面目な内容で、黒板にはグラフや公式が所狭しと書かれており、二人はそれを難解な専門用語を連発しながら説明していく。統計と経験から(この辺が現役お笑い芸人という感じがする)最もウケの良いネタは「家族ネタ」であるという。何故ならば、誰しも家族や親しい人々の中に一人や二人は変な奴がいて、ネタを身近に感じることが出来るからだそうだ。私は「ああ、そうかもなぁ」と妙に納得する。講義が終わり、帰ろうとすると、テレビで見た覚えのある若手芸人(二人組)に呼び止められ、「お前も家族ネタで皆の笑いを取っているんだろ?!」と詰め寄られる。
其の二 ヒトラーが出てきた。しかし、お馴染みの軍服姿ではなく、三つ揃いの青みがかったグレーのスーツを着ていた。意外と小柄で、何だか弱そうな感じさえする。時代は現代で、彼はG8にドイツ首相として出席するが、他国の代表者達(彼らは皆現在の首相なり大統領なりであった)からナチスの政策を寄ってたかって批難され、いじけたヒトラーはその場から逃げ出す。会場の外は南米のスラム街のような殺伐とした街で、えらく天気が良い。その辺の家の二階に上がり、書斎の木の机の下に座り込む。と、そこへ銃を手にした黒人の青年(長身、何となくウィル・スミス似)が入ってきて、ヒトラーに向けて銃を発泡、左胸を貫通するもまだ死んではいない。「撃たないでくれ、殺さないでくれ!」とヒトラーは叫ぶが、青年は彼の眉間に銃口を当て、引き金を引く(その瞬間は何故か視点が、外から書斎を仰ぎ見るアングルに変わり、銃声と悲鳴が聞こえる)。今度こそヒトラーは死んだだろうと、私は無感動に思う。その青年も、直後に突入した特殊部隊によって射殺される。何故彼の身元が判明したかというと、彼の仲間を拘束し、拷問にかけて吐かせたのだった。梯子に裸にされ吊るされた三人の青年達が見える。
其の三 昭和中期の家(サザエさんの家のような感じ)の薄暗い茶の間で、幼い弟(でも中身は今の弟)と二人でラジオを聞いている。どうも百輭に関する番組らしい。今日を含め三日間に渡る特集だそうだ。これは録音せねば、と思うが録音機材がない。録音を諦め、なるべく内容を覚えているよう努める。弟が、「百輭って、どんな作家なんだ」と訊くので、私は「そうだなぁ、例えば冷蔵庫があるだろ?」と台所にある冷蔵庫を指差す。「あれに顔があって、冷蔵庫の気分になったらこの世はどんな風に見えるんだろう、っていうようなことを書く人だよ」と言う。指差した冷蔵庫にはいつの間にか顔があり、重く沈んだ表情をしている。青くてかてかした色なので、ますますもって不気味である。私は、明日の放送時間を確かめるために朝刊を取りに行こうとする。

一番目の夢:爆笑問題が夢に出てきたのは二回目で、前回も学校の夢だった。別に好きでも嫌いでもない。夢に芸能人が出てくることはあまりない。
二番目の夢:何故ヒトラーなのか分からないが、「映像の世紀」の影響なのかもしれない。私自身の視点が物凄くあやふやで、その場にいたようにも、映画を見ているようでもあった。
三番目の夢:後半の「冷蔵庫〜」の下りは意味不明。どう解釈したら良いのかすら分からない。