大学の階段教室で数学の授業を受けている。教壇に立っているのは、高校時代嫌いだった数学教師。彼は学生達を「平民のボンクラ共」と言い、あからさまに見下した態度取ったりするので皆から嫌われ、いや嫌われるどころか憎まれていた。出席を取る際、わざと様付けで呼び、数名を残したところで「今までは平民の役立たず共の名前を呼んでやった、有難く思え」と吐き捨てるように言い、それから残りの学生の名を丁重な口調で呼び、「このような平民共と並列してお呼びすることを何卒お許し下さい」と嫌味たらしく言う。殆どの学生が腹を立て、しかしただ単に文句を言ったり手を出したりしたところで、悪いのは学生ということになってしまうので、皆各自の携帯電話のビデオカメラや写真、テープレコーダーで授業の有様を記録し、教師と争う時に備えている。その間にも、教師は親がある宗教団体の幹部である学生に対し、お前の親は馬鹿だキチ●イだとねちねちとした口調で罵っている。罵られている学生は、ああまたかと言う風に眉を顰めている。そのうち私の方にやってくるが、何故か私に対して「私は病気なんだけれど、どうしたら良いだろうか」と話しかけてくる。しかし私はただ睨んで何も答えなかった。授業が終わり、出席と授業の感想を書く紙を提出しなければならないのだが、書く気がせず出さずに帰ろうとすると、友人が「せっかく授業に出たのに勿体無いよ」と言うので、仕方なく書く。でも、私はあまりに腹立たしかったので、「(最初「教師」と書こうとしたが、二重線で消す)先生は単に精神を病んでいるだけだと思うので、早急に精神科を受診されることをおすすめします」と書いて提出した。
悪夢と言うより、不愉快な夢だった。この他に、渓谷を氷で出来た桟橋を歩いて渡ったり、雲の切れ間から真っ青な空が見えて無性に不安になった夢も見た。