最近寝過ぎて(十時間程。良い身分である)夢を覚えていない。なので、先日友人から聞いた夢の話でもしようと思う。
新幹線のグリーン車の一室に乗っている。向かい側の席には皇太子が座っている。皇太子は友人に「僕は、昔所謂ワルだったんです」と告白する。すると皇太子の格好は、上品なスーツ姿から、ド派手な特高服とパンチのかかったリーゼントに変わる。「彼女が、その時の女です」横を向くと、一昔前のドラマに出てきそうなスケ番ねーちゃんが立っている。「それでは」と皇太子とスケ番ねーちゃんは新幹線を降り、バリバリに改造しまくったバイクにまたがり猛スピードで走り去って行く。
ワルでありながら、話し方は物凄く丁寧だったらしい。「世が世なら不敬罪で引っ張られて死刑だよねー」と友人は笑っていた。
「他人の夢の話を聞く位、詰まらないことはない」と言うが、人の夢は案外面白いもので、見た本人にとっては悪夢なのに聞く側からはおかしくって仕様がない夢も多い。