(略)実は私も失明当時にやはり夢に姿があったのであるが、今は夢を見てもまるで姿はなくて私の夢は全く声ばかりである。(略)私の悪夢はこわい姿が見えるのではなくて、恐ろしい何か大きな音がしたと思って夜中に眼がさめてみると、辺りはしんとしていて…
季節は夏。古い木造の駄菓子屋のようなところにいる。店内ではランニング姿のおっさんや坊主頭の少年、レトロなワンピースを着たおかっぱの少女がかき氷を食べている。店の奥に向かうと、番台のようなところに伊東四郎が座っている。でも、私は彼を伊東四郎…
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