実家の店にいる。カウンター席の椅子が嫌に高くなっていて、座りにくい。カウンターには私の他に、若い女が何人か座っている。全員、カウンターではなく通路に身を向けて座っている。床には、カセットコンロと鍋が置いてある。鍋には豚肉が入っている。
鍋を挟んで、小柄な中年男性が座っている。彼だけは座椅子のようなものに座っているので、余計小柄に見える。しばらくして、彼は父の知り合いの市議会議員であることを思い出す。市議会議員は、先の総選挙で自○党が大敗したのは、君らが真面目に選挙運動をしなかったせいだ、と私たちをなじる。私以外の人は、しおらしく反省しているが、私はアホらしいと思って、鍋で煮えている豚肉を食べる。が、肉は生煮えで嫌な味が口いっぱいに広がる。市議会議員はなおもネチネチと小言を垂れている。