古い旅館のような建物の、座敷にいる。他にも、学生とおぼしき同年代の若者達が大勢いる。そこへ、大学時代のゼミの先生が、とても小柄な壮年の男と共に入ってくる。「彼は、公には認識されていないけれど、天皇家の直系で、裏天皇と呼ばれている方です」と先生が紹介すると、裏天皇と呼ばれた男は軽く会釈をする。
 裏天皇は、自分の生い立ちと、戦争に行った時の話を、訥々と語って聞かせる。戦争中は大陸で大軍を率いていたが、戦争が終わって帰ってくるとぼろぼろの中華料理屋の居候になるまでに落ちぶれた。でも、近所のおばちゃん達は優しかった。そんな内容。今も、皇室とはつながりがあるものの、殆ど市井の人として暮しているそうだ。確かに、全く皇室特有のオーラは感じられなかった。

 「裏天皇」というネーミングが気に入った。(はてな夢日記