居間でテレビを見ている。ハイジャックされた飛行機が空港に停まっていて、その模様を中継しているらしい。乗客の一人が、携帯電話で妻に話した会話の内容が読み上げられている。「犯人達は人質を解放すると言っているけれど…僕は助からないかもしれない」
 その時、機体の中央部から火の手があがり、瞬く間に機体全体に燃え広がっていく。ドス黒い煙と共に燃え盛る炎、それを消すために消防車が何十台も駆けつけるが、消えたと思うと別のところから炎が見え、消えそうにない。この時点で乗客乗員はまだ一人として非難も救助もされていない。どうなってしまうんだろう、とハラハラしていた次の瞬間、中央部で激しい爆発が起き、機体はバラバラになってそれら全てが火達磨になっている。不気味なほどの静寂。「こんなのは悲惨すぎる!」と私は顔を覆い泣き伏す。

 この夢を見た翌日は、9.11の起こった日だった。それも関係しているのかもしれない。
 昨日は昨日で、デパートの下りエスカレーターに乗っていたら、下手から火が立ち昇ってきて、持っていた紙袋(その中には、今しがた本屋で買ってきた欲しかった本が沢山詰まっていた)に引火し、全部燃えてしまう…という夢を見た。最近の夢は、何だか不穏だ。

はてな夢日記