断片的ながら、強烈に残っている夢のイメージ達。

 ある地域では、毎年中学生を対象としたマラソン大会が開催される。その大会の起源は、昔この地域でとても足の速い少女がいたのだが、走っている途中で神隠しにあってしまい、いまだに行方不明である。そのため、「少女が好きだったマラソン大会を開いたら、もしかしたら少女が走る人の群れに紛れて戻ってくるかもしれない」という期待を込めて、行われたのだという。コースとなる道には、藁が敷き詰められており、フカフカしている。その上を裸足で走る。途中、藁で覆われた小屋があるのだが、それを見て私は「あの中に消えた少女がいたらどうしようどうしよう」と怖くなる(私は普段から「行方不明」という現象に、恐怖を感じている)。

 髪を切りに行ったら、おかっぱにされてしまった。それも、一昔前のダサイおかっぱで落ち込む。母親に見せると、「あんた、就職活動があるのに、そんなバカみたいな髪型にして」と怒られ、ますます落ち込む。街中で綺麗に髪を結っている人を見て、羨ましく思う。自分も髪をかき集めて後ろで結んでみるが、変なちょんまげのようで、嫌になる。

 相変わらずしょうもないが、短い分だけ象徴に満ちている。そんなことをつい考えてしまうのは、最近講義でフロイトについて勉強しているからだろう。精神分析で深層心理が全て分かる、というのは胡散臭いが、全てではないにしろ、ヒントくらいにはなるんじゃないかと思う。全部分かると考えてしまうから、胡散臭くなってしまうのではないかと…。
 ただ、夢に意味があるにしろないにしろ、全く無駄な現象だとは、私は思わない。良く夢を見て、しかも変な夢ばかり見るからこそ、興味を掻き立てられるのかもしれないが。(はてな夢日記