大学で心理学の講義をやっている雰囲気。
 私は男で(夢の中では何故か男にになっていることが多い…)、席に座っていると先生に呼ばれる。そして、テーブルの上に立つように言われる。
 先生は、「これから錯覚に関する一つの実例を見せますので、彼(私)を良く見ていて下さい」と言い、私にオモチャの拳銃を差し出す。受け取って構えるように言われ、体の前に持っていく。
 「良く見ましたね、では次はこの拳銃を見て下さい」と先生は私から拳銃を取り上げ、ホワイトボードに拳銃を吊るす。「先ほど彼が持っていた時より、若干大きく見えると思います。しかし当然大きさは同じです。これは、錯覚によってそう感じられるのです」という先生の解説に、成程と頷く学生達。
 もう降りて良いかな、と思ったその時、「じゃあ、それがより具体的に分かるよう、彼に全裸になってもらいましょう」と先生が言う。冗談じゃない! 絶対に嫌だ! と思うものの、先生も学生達も至極真面目に私を見ていて、とても「嫌です」などと言えた雰囲気ではない。でも人前で裸になるなんて、幾ら男でもそれはない、女の子もいるのに(女なのに女を意識するのは妙なんだけれど)、でもどうしよう、脱ぐべきか? と戸惑っている間に目が覚めた。

 とりあえず、脱がずに済んで良かった。