洞窟のようなスイミングプールで泳いでいる。ロープできっちり区切られたプールを泳ぎながら、そういえばこうして泳ぐのは何年振りだろうと思う。すると、プールサイドから「そこで泳いでいる奴、今すぐ上がれ!」と怒鳴られる。何だろう、もっと泳いでいたいのにと思うが、怒り方が半端でないのでとりあえず上がる。すると、水着を着た男女数名に取り囲まれる。「お前は、どうしてここで泳いでいるんだ」とその中の一人に問い詰められるが、私はそんなこと知ったこっちゃない。ただ泳ぎたかったから泳いでいただけだ、と言うと「お前みたいな落ちこぼれが、ここで泳ぐ資格などない、身の程を知れ」と嘲笑われる。ああ、彼らはエリートなのだな、そして私はエリート競争に参加すら出来なかった落ちこぼれなのだ、と私は悟る。屈辱を感じながら、私は非エリート用のプールに移る。そこは芋洗い状態で、悠々と泳げやしない。その時、休憩を知らせるチャイムが鳴る。皆が上がった後、私は一人誰もいないプールに飛び込む。上がってこいという声が聞えるが無視して泳ぐ。エリート達が罵声を浴びせる。私は上がることも泳ぐことも出来ず、プールの底に沈んで行く。
 私はエリートに対して何かコンプレックスでもあるんだろうか。人は人、自分は自分だと思っているのだけれど……。妙に意味のありそうな夢だ。あと、また男になって男と恋愛する夢を見た。しかも微妙にエロかった。実は同性愛者なのか。二十一歳にして明らかになる、驚きの真実。いや、違うと思うが何なんだろう。