結婚することになった。相手は背の高い陽気なイタリア人の男で、やたらはしゃいでいる。私は嬉しさより恥ずかしさと申し訳なさで憂鬱だった。第一着ているドレスがアリスドレスで、普段そんな柄じゃないのにこんな服を着ているところを知り合いに見られたら、後々までからかわれるに違いない。また、相手方の母親(姑、何故か彼女は日本人)が私に対してあまりいい感情を抱いていないらしく、言葉の端々や目線が刺刺しい。しかも私が着ているドレスを着たかったようで、「何であの女があのドレスを着ているの? キーッ、許せない!」というようなことを言っているのを耳にする。そんなに着たいのなら喜んで譲り渡すよ、と思いながらも結局そのまま式を迎えることになる。
 イタリア男は終始ハイテンションで、私も「まぁ、楽しいから良いや別に」と思い騒ぎ倒す。しかし、あの姑に小言を言われたらどうしよう、と急に不安になり、恐る恐る姑の方を見ると、不満そうな顔をしているものの小言は言われずに済んだ。良かったーとホッと一安心したところで式は終了。と、ここでこれが劇だったことを知らされる。劇団員の人々と一緒に舞台の片付けをしている最中、実は私が演じていた役を演じたいと思い、私に対して憎悪の念を抱いている客が何人もいたということを、スタッフから聞かされる。
 無茶苦茶な夢なのに、自分の性格が端的に表れているなぁ。