異国の殺伐とした荒野にいる。戦闘地域なので戦車や自動操縦を装備した兵士がそこら中にいて、発砲音が絶えず聞こえる。私は地元のレジスタンスで、塹壕に身を潜めながら手製爆弾を作っている。爆弾と言っても、黒色火薬の粉末を水か何かで捏ねて、手の平大にしたものを、新聞紙で包んだだけである。投げて着弾すると爆発する。ちゃちな爆弾だが、当たれば人が死ぬ位の威力はある。新聞紙は日本語で書かれたもので、私は文字が日本語であることは理解出来るが、読むことは出来ない。話している言葉は日本語ではなく、聞いたことのない不思議な言葉だった。爆弾を二十個程作ったところで、敵兵を攻撃することになった。一人一つずつ爆弾を持ち、敵兵に向かって投げる。敵兵に爆弾が当たり、悲鳴が聞こえる。でも、別に嬉しくもなく興奮もしない。仲間の一人に投げるのが下手な人がいて、爆弾を真上に投げてしまい、皆慌てて逃げるが逃げそびれて人に当たってしまう。死んだかどうかは分からない。私はその時初めて気分が高揚する。そこで目が覚めた。
場所は中東の砂漠のようだったが、出てくる人はベトナム人ぽかった。昨日喫茶店ベトナム人の団体を見かけたかもしれない。