スキー場でスキーをしている。頂上行きのリフトを待っていると、さっきまで天気の良かった空が急に翳り始め、雪が振り出す。雷鳴の低い音が徐々に近づいてくる。周りはむ木立だらけで、頂上行きのリフトの途中には松の巨木がある。雷が落ちる前に安全な場所に避難しなければ! と思った矢先、凄まじい音と共に巨木に落雷する。
リフトに乗っていた人と巨木の周囲にいた人は全員死亡したらしい。その中に、もしかしたら私の知り合いがいたかもしれないと思うと、心配で堪らず、また自分があのリフトに乗っていたら死んでいたのだと思うと、恐ろしくてパニックを起こす。しかし一緒に来ていた母は別に何ともなく、それどころか落雷事故のことすら知らない風で、「さあ帰ろう」と私の腕を引っ張ってゲレンデを後にする。
スキー場の駐車場で母は、車から魚介類の入った発泡スチロール箱とベニヤ板を取り出し、ベニヤ板を雪に敷くとその上に魚介類を並べる。人が集まってくる。母は次々と魚介類を売りさばき、あっという間に完売する。実は箱にまだイカゲソが残っていたのだが、誰も買いたがらない。母が笑いながらイカゲソを投げると、ゲソはお客の鞄の中に入ってしまう。お客も負けじとゲソを投げ返す。母がまたゲソを投げると、今度はお客の背後にある湖に沈んでいった。「勿体無い、煮付けにすれば良いのに」と母はさも勿体無そうな口調で言う。
この間私は母やお客達に落雷事故の話をしているが、真剣に聞く人はおらず、笑いながら適当にあしらわれる。

この夢の前に、伯母が「新しいパンを作ったから食べてみて」と言ってアイスクリーム入りパンとか、クッキーパンなるものを持ってくる夢もあった。クッキーパンは、サクサクとした食感と甘さが絶妙で美味しかった。アイス入りパンは何故か煎餅のように固かった。