絶叫する夢

知人(でも見知らぬ人)の家に泊に行くことになる。しかしその知人の家には家族が沢山いて、果たして寝る場所はあるのだろうかと不安になる。家に入って、知人の両親に「こんばんは、お世話になります」と挨拶するも無視され、むしろ迷惑そうな顔をされる。私はますます居辛くなる。
風呂に入りたかったがそれを言い出せず、結局そのまま寝ることになる。当初小部屋に一人寝る予定だったが、何故か家族全員が寝る大部屋で一緒に寝なければならなくなった。知人の両親、兄弟、祖父母を合わせて総勢10人以上の人間が、六畳一間に寝ている。足の踏み場もない。「やっぱり家に帰るよ」と知人に言うと、「黙って寝ろ」と怒られる。私は何とか押入れ近くの隙間に身を横たえて寝ようとする。
すると、押入れから猫が鳴くような微かな声が複数聞こえる。良く聞くと、それは赤ん坊の声だった。気になって押入れを開けると、中にはぎっしりと赤ん坊が詰まっていて、凍りついた目で私を見ながら、さざなみのような微かな声でぐずるのだった。私は恐怖と気味の悪さに絶叫し続ける。
絶叫して、疲れた頃に夜が明けた。知人の父親が「そいつらは外人の子どもだ」と笑って、部屋を出て行く。
久々に、起きた後までぐったりする悪夢だった。本当に叫んでいたんじゃなかろうか、という位ずっと絶叫し通しだった。