成人式廃止

実家の市が財政難に陥り、経費削減ということで成人式が廃止されることになった。と言うものの、本当の所は若者達を共同体の一員として認めることを良しとしない人々が、財政難を良い機会と成人式廃止を画策したのが真相であった。
その市では、成人式に出ない者は成人として認められず、成人式を廃止された私達は未成年でも成人でもない、半端な立場で虚しくなる。私達が成人になるためには、今市政の実権を握っている年齢層の大人達が死んで、成人式を再会する他ないが、既に成人になった年代の人々全てがそれを拒否している。
そのうち、大人達と交渉しようとする団体と、武力行使で無理矢理大人達をねじ伏せようとする団体が出来上がり、殆どの半成人達はどちらかの団体に所属するようになる。しかし私はどちらに属するのも面倒で、そして酷く無意味に思えて、酒を飲みながら図書館で小説を読んでいる。そしてどんどん憂鬱になっていく。

大人になりたくないという、深層心理の表れなのか。寝る前に「成人式で乱闘」のニュースを見たのと、その時「そのうち成人式を廃止する時代が来るのかなぁ」と考えていたのも関係あると思う。ちなみに今日の成人式は興味が無くて出なかった(次の日の一コマから授業があるので、出ていたら到底間に合わない)。
最近寒過ぎて眠れず、夢も殆ど見ることが無い。