その一:大学で祭(大学祭?)が行われている。私は、図書館に用があり、いつものように二階に続く階段を上っていると、階段が三メートル程途切れている。どうやら、ジャンプするなりして飛び越えなければならないらしい。しかも、その先には以前所属していたサークルの人達が集まって演奏していて、何となくそこを通るのが嫌になる。図書館の隅に、職員専用の階段があるのを見つけてそこに駆け寄ると、職員のおばさんに見つかり叱られる。(途中不明)結局元の階段の隙間を飛び越え最上段に達したは良いが、今度はフロアまでの距離が五メートル程あり、飛び降りなければならなくなってしまう(階段を登った意味がないのでは? と今にして思うが、夢の中なのでその矛盾には気付かず)。

 その二:昭和中期を思わせる、古びた町並み。時は夕方で空が赤く染まっている。私は色白、黒髪、黒縁眼鏡の似合う、漫画に出てきそうな美青年になっている。一緒に歩いている背の高い男(年齢不詳…同年代だったか、もっと年上だったかも曖昧)とは、恋人のような愛人のような妙な関係である。スーパーで買物をした後で、ひっそりとした道を二人して歩いていると、突然私の胴体辺りに切れ込みが入る。痛みはなく、出血すらないまま、内臓が飛び出し宙に浮く。本物…というよりは、リアルなCGのような見た目で、無機質ですらある。私は特に驚くでもなく、ぼんやり飛び出た内臓を見ている。そのうち、内臓は夕焼け空へのぼり見えなくなる。
 さっきのことはもう忘れていて(裂けた腹は元通り)、全く関係のない他愛のない話をしながら家路に向かっていると、空から人が降って来る。それは、良く見ると皆私(夢の中の)そっくりだが、一様に虚ろな目をしている。空を見ると、先ほどの内臓がさらに細かく分かれ、その断片が細胞分裂して私になっているらしい。恐ろしくなって、二人で必死になって逃げた。

 最初の夢は良く見るパターン。サークルの人達が出てくる夢は、サークルのことで思い悩んでいた時は毎晩のように見て魘された。何故今頃になって見たのかは分からない。
 二番目の夢は、こうして書き出してみると猟奇的で異常な世界だが、見ている時と起きた直後はそうは感じなかった。変な夢を見たなぁ…という程度の反応。男になって、しかも同性愛者…というのも良く見るパターンだが、猟奇的な展開になったのは初めてだ(はてな夢日記)。